中部地方縦断 乗り鉄の旅を振り返って。(第8回・終)

こんにちは。カメさんです。

駿河・遠江・三河・尾張・美濃・飛騨、そして越中へ。中部地方を縦断してきました。ここまで来たらやっぱり見たい日本海。

2022/11/8(最終日) 富山~岩瀬浜

富山にやって来たのは今回が3回目。初回は2000年頃「立山黒部アルペンルート」に乗車した時。2回目は2009年、兵庫・天橋立~青森・八戸まで日本海沿いを乗り鉄旅した時。(残念ながら当時の写真は残ってない。)

当時こんな綺麗な駅ビルは無かったはず。…駅構内商業施設「とやマルシェ」は2015年に開業。富山駅前開発は順調のようだ。

まずはJR駅舎に隣接する電鉄富山駅へ。こちらの駅ビルは昔と変わっていません。


主に富山県東部に展開する地方私鉄「富山地方鉄道」。営業路線の総延長は100km超。⇒関東の私鉄だと、東急電鉄全線と同規模。

電鉄富山駅からは魚津・黒部・宇奈月温泉方面、そして北アルプスを越えるアルペンルートに続く立山へアクセスできます。1990年代まではJR(国鉄)&名古屋鉄道の急行や特急が富山地方鉄道へ乗入した時期もあります。鉄道王国・富山。

しかし現在はコロナ渦の影響なのか、特急は全て運休中。快速急行が始発に一本のみ運行という寂しい状況になっています。

宇奈月温泉から黒部ダムへ抜ける新たなアルペンルート「黒部宇奈月キャニオンルート」が現在整備中です。2024年開業予定なので、このタイミングでまた乗りに来ようかなと考えています。それまでに特急が復活していればいいなぁ。

続いては路面電車。こちらも富山地方鉄道が運営。高架をくぐる形で富山駅の南北が結ばれています。バリアフリーを意識して整備されてますね。


路面電車が近づくと赤に変わる歩行者用信号。遮断機は設置されていません。慣れてないと少々戸惑う。軌道の手前側でも赤信号が見えるとより安心かも。

富山駅高架下の通路、兼、路面電車乗り場。中央通路に電車が近づくと…。

電車接近を知らせる警告音と通路の赤いLEDライトが光って、注意喚起を促します。でも急いで無理に渡ろうとする人はやっぱりいますね。

ホームに到着した岩瀬浜行の「ポートラム」へ乗車します。2両編成の路面電車です。

車内の様子。低床車両なので車椅子やベビーカーも楽に乗れます。
頑張ってますが路面電車なのでそこまで広くはないですね(ゆりかもめや埼玉新都市交通より狭いくらい)。

25分ほどで終点の岩瀬浜駅に到着です。

富山~岩瀬浜間の路面電車は、かつて廃止された「JR富山港線」の設備の一部を活用して運行されています。


オフシーズンの岩瀬浜海水浴場に到着。日本海を遠~くに眺めながら缶コーヒーブレイクです。

引き返して岩瀬浜駅の南西方向へ歩きます。美味しい日本海の海の幸が食べられれば良いのですが。大分日も暮れています。

何だかレトロな風景の広がるエリアへやって来ました。ここはかつて大阪~北海道間の海運で栄えた「北前船の回船問屋街」なのです。

北陸銀行岩瀬支店(旧岩瀬銀行)。年季を感じる店構えですが、中で窓口営業してます。ATMもあるよ。

通り沿いには酒屋が多いですが、既に店仕舞いの最中。とりあえず飲食店を探します。

営業している食堂発見。早速入ってみます。

江戸時代の土蔵造りの店舗のようです。

岩瀬はシロエビ漁で知られた町。カラリと揚がった「シロエビの唐揚げ」をツマミに、ハイボールを味わいます。クセになりそう。

今回も店主にお任せ、季節の焼魚定食。出てきたのは富山湾の秋の味覚「カマス」の焼魚。柔らかくて淡白な味わいの白身が特徴です。なお、量で攻めてきた感じ。
隣の常連客はオムライスを頼んでいました。魚メニューだけでなく、ご飯物やラーメンも案外イケるのかもしれない。

TVに映る昔の時代劇を見ながら、黙々とカマスを口の中に頬張り続けるカメさん。ノスタルジックな気分に浸っていました。

帰りは東岩瀬駅から路面電車。JR時代の駅舎(中は待合室)と駅名標が残っていました。


富山駅前に戻ってきました。とやマルシェの中にもシロエビや回転寿司、富山ブラックラーメン、氷見牛、何でも楽しめる食事処があります。

北陸新幹線かがやきを利用すると、大宮駅までたったの2時間。途中停車駅は長野のみ。今回も快適な時間でした。

今回の旅で新たにJR全線乗車達成できた都道府県は岐阜県のみ。あと残り21県もあります。まだ先は長い。2024年春には北陸新幹線が敦賀まで開通するので、北陸地方は改めて訪問しようと思ってます。

おまけに続きます。

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