葬儀について振り返ってみたので。(後編)

こんにちは。カメさんです。   ⇒前編はコチラ

引き続き、葬儀の流れについて振り返っていきます。



葬儀は近隣の葬儀会場にて執り行われました。一日葬なのでお通夜は省略されますが、近親者は葬儀会場の一室にて、故人と共に一夜を過ごすこともできるようです。


葬儀会場の入口で受付を済ませ、まずは祭壇の前で故人と対面します。棺の中には思い出の品々も一緒に飾られています。


遺影。故人が単独で写った写真がなくとも、デジタル加工にて作製可能らしい。

別室にて告別式の開始を待ちます。途中でお坊さんが到着したのでご挨拶。お布施を渡すと共に、お礼の言葉を述べます。お布施の金額は「お気持ちで」。

お布施には、読経、戒名、お車代、等の費用が含まれます。



開始時間となったら祭壇の前へ。喪主を先頭に近親者から順番に並んで座ります。


お坊さんの読経が始まります。昔は座布団の上に正座して足の痺れと戦っていましたが、今回は椅子が用意されていました。時代の変化もあり、最近はお坊さんも椅子に座って読経することもあるのだとか。
⇒これについてカメさんは特に不満ないです。「正しい姿勢で座る」ことこそ大事。

読経の中で繰り返された言葉「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」。その意味は、真言宗の開祖である「弘法大師空海」への帰依の表明です。
⇒そうか。カメさんは真言宗なのか…。
その昔に空海が修行した霊場が「四国八十八ヶ所」。何だかお遍路の旅に行きたくなってきました。そして久々に「川崎大師」にも参拝したくなりました。


読経の最中に、祭壇の前にて「お焼香」。 ※真言宗の場合。

1.まず席を立ち、祭壇の少し手前まで歩いて移動する。

2.喪主&親族と弔問客に一礼する。

3.故人に向けて一礼し、祭壇の前へ一歩進む。

4.右手の3本指(親指&人指し指&中指)で抹香(まっこう)をつまんで額へ押した後、香炉にくべる。この所作を3回繰り返す。

5.故人へ向けて合掌し、そのまま後ろへ一歩下がり、一礼する。

6.喪主&親族と弔問客に一礼し、席へ戻る。

「よい香りを捧げることによって、自らを清め、仏様や故人様に敬意と感謝を表す」のがお焼香の目的。しかし細かい形式にとらわれず、故人を偲んで行うことが大事です。


読経を終えると、お坊さんから「戒名」を授かります。戒名は白木位牌に書かれており、四十九日法要までに本位牌を作製します。

「戒名」とは仏弟子となった証として送られる名前の総称です。元々は出家した際に授けられる名前ですが、死後である葬儀の際にも授かるようになりました。



花入れの儀。出棺前に参列者全員で故人に花を添えて最後の別れです。

霊柩車へ棺を運ぶ際は、参列者が協力して行います。豪華な装飾の付いた霊柩車ではなく、見た目普通のミニバンだったのがちょっと意外でした。

昔、霊柩車を見たら親指を隠すように言われましたが、知らぬ間に霊柩車が近くを走っていることもあったのかも。

参列者も車に分乗して、霊柩車に続いて火葬場へ移動します。


火葬場は住宅街から外れた一角にあることが多いです。内部は撮影禁止。到着するとすぐ納めの式(読経とお焼香)が行われ、火葬が始まります。

※因みに戸田にも火葬場があります。しかし住所は東京都板橋区舟渡。
⇒昔は荒川が火葬場より南側を流れており、火葬場付近が埼玉県戸田市だったのが由来。


火葬に掛かる時間はおよそ1~2時間。その間は待合室にて待機します。
火葬が終わると参列者同士が箸で遺骨を拾い上げ、骨壺へ納めていきます。
最後にのど仏を納めます。


火葬場から戻ったら「精進(しし)落とし」。遺族の挨拶と献杯の後、精進料理を食べて参列者を労います。一日葬はこれで終了となります。

その後は四十九日法要を経て、遺骨はお墓へと埋葬されます。

子供の頃に祖父母が亡くなった時は涙が止まらなかったが、今回涙は出なかった。何が違うのか?よく分からない。自分が冷たい大人になってしまったのだろうか。

必ずしも年齢順に人が死ぬとは限らない。健康に気を遣っていたとしても、突然亡くなる人もいる。不自由なく今を生活できることは幸せなのだと、忘れてはいけない。

おまけ)葬儀が終わった後に視聴した、伊丹十三監督の映画「お葬式」。葬儀をリアルに描いているので参考になります。

参考)知っておきたい葬儀の知識HP

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