河川の氾濫を防ぐ仕組みについて調べてみたので。

おはようございます。カメさんです。

今日は休日。一昨日の台風19号による自宅の被害はなし。(しかし、同じマンション内で窓ガラスが割れる等の被害は出ています。)
TVでは荒川上流部での河川氾濫のニュースが流れています。戸田市にも荒川が流れていますが、氾濫は起きなかったみたいでまずは一安心。早朝に荒川の今の様子を確認してきました。


戸田市を流れる荒川の堤防を散歩しながら、対岸の東京都側を望みます。普段よりも川幅が広く、水が茶色く濁っているのが確認できます。
河川敷の中にあった公園や野球グラウンドも、現在は水没してます。



荒川に隣接する戸田公園ボートコース。水位が上昇しボートレース設備が浸水した為、開催中レースも中止になりました。



続いて彩湖・道満グリーンパークの様子。公園入口は柵で覆われ、進入禁止の電光表示も。




徒歩で堤防を上ってみると、公園内は水没していました。初めて見る光景。
先日アウトドアで利用したバーベキュー広場や、ヤクルトスワローズの二軍練習場も一緒に水没していました。


彩湖の別名は『荒川第一調節池』。洪水発生時に下流の東京都心部での堤防決壊を防ぐ為、緊急時に貯水する役割を担っています。前回彩湖に貯水したのは1999年なので20年ぶりの出来事。今回の台風による雨量がいかに凄かったのかが分かります。自宅や都内で大規模な浸水被害が起きなかったのは、もしかしたら彩湖のおかげだったのかもしれません。


ダムの『緊急放流』の可能性に関するニュースも流れました。先日訪問した下久保ダムもその一つ。※結局、緊急放流は実施されなかった。

緊急放流とはダムの上流から流れてくる河川の水量をそのまま下流に流すことです。
通常時のダムは下流の河川が氾濫しないよう放流量を絞ってコントロールする役割をしています。下流の河川水位が上昇した際にはダムの放流量を下げて調整しますが、ダムの貯水量が限界に近づいた場合はダム決壊を防ぐ為に緊急放流が行われる場合があります。緊急放流すると下流の水位が上昇して氾濫する危険が高まります。下流の河川付近に住んでいる場合は避難するのが正解です。
※もしもダムが無かったら、上流から大量の水が一気に流れて洪水が起こる危険が高いことも覚えておきたいです。


最後は地元・春日部市にある世界最大級の地下水路である『首都圏外郭放水路』。最近の社会科見学のコースにも入っており、翔んで埼玉でも出てきました。海なし県埼玉に太平洋から海水を取り入れる 市内を流れる中川・古利根川等の河川の水を江戸川へと流して氾濫を防ぐ役割をしています。今回の台風でも雨水を溜め込んで氾濫を防いでいました。おかげで実家は救われました。

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