三陸海岸縦断 乗り鉄の旅を振り返って。(第4回)


おはようございます。カメさんです。 ⇒前回はコチラ

三陸海岸どまんなか。山田町で迎えた朝。


しっかり朝食を摂って移動三昧の一日に備えます。


2024/11/14(3日目) 陸中山田~織笠~盛



明るくなった陸中山田駅周辺を歩いて感じたのは、綺麗に整備された道路や建物、そして目立つ空き地。

過疎化の進んだ地域とは思えないような綺麗な集合住宅も建てられています。

2011年の東日本大震災の際、山田湾に面した陸中山田駅周辺は津波と火災に見舞われ大きな被害を受けたと聞きます。あれから13年が経ってここまで復興を遂げました。

陸中山田の駅舎も震災後に再建されたもの。オランダ風車がモチーフなのは、山田湾にある無人島の名前がオランダ島であることに因んでいます。

無人島では海水浴やキャンプ、シーカヤックが楽しめます。他にも漁業や農業の体験ができるなど、観光面に力を入れているのが伝わります。

再びリアス線に乗車して隣の駅に移動。


織笠駅。震災復旧後に高台へと移設。以前の駅は1km以上離れた織笠川河口付近にありましたが、津波で線路もろとも流出してしまいました。



震災後は高台上に復興住宅が建設されたので、利便性を考慮したみたいですね。通勤通学客の姿も見られます。

防潮堤が設置された国道45号線沿いを歩きます。かつて津波で浸水した区間であることを示す標識が立てられ注意喚起しています。

山田湾を一望できる展望広場に到着。

手前には漁港施設が、正面中央にはオランダ島が見えました。

朝凪で波も穏やかな山田湾に浮かぶ多数の漁船。ここには静かな時間が流れています。風光明媚な場所ですね。



行ってきます。ただいま。おかえりなさい。
新海誠監督映画「すずめの戸締まり」のあの扉が設置されていました。主人公・鈴芽の故郷のモチーフとして三陸海岸が、そして織笠駅もラストシーンで登場しています。

聖地巡礼完了。織笠駅から列車に乗り、リアス海岸をさらに進んでいきます。

本州最東端の駅である岩手船越駅をあっさりと通過。

どうやらあまちゃんのロケ撮影で使用された車両のようです。ポスターなどの展示物が多数飾られていました。

列車内に設置される自動販売機も近年は縮小傾向。いずれ廃止されてしまうかもしれないので貴重ですね。

昨日宮古駅で買っておいた手作りかりんとう。車内でバリバリむしゃぼります。

震災の瓦礫撤去が完了して更地になっていますが、まだまだ復興道半ばなんですね。

釜石を過ぎると、再び高規格な線路に変わります。


いくつかトンネルを抜けつつ山林地帯を駆け抜ける列車。先日は大規模な山火事がニュースになった大船渡市の綾里地区。大丈夫だったのかちょっと心配です。

2両編成の列車はガラガラに。終点まで乗車する乗客は流石に少なかったです。

陸中山田から約1時間半。三陸鉄道リアス線の終点である盛駅に到着しました。まだここは岩手県。岩手広いですねぇ~。この先はJR東日本が運行するBRTでの移動がメインになります。第5回に続きます。


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