長期保存できるパンについて調べてみたので。

こんにちは、カメさんです。朝食はどちらかと言うとゴハンよりパン派です。



学校給食のパンを後で食べようと思い、机の中にしまってそのまま忘れてカビが生えた経験はないでしょうか?カメさんにはあります。一般的にパンは長期保存に不向きな食べ物です。


しかし世の中には長期保存ができる魔法のパンがあります。駅ホームの売店自動販売機でたまに見かけます。その名は『コモパン』。


夜勤中に小腹が空いた時に時々お世話になるコモパン。賞味期限確認すると、約2か月間も保存できます。スーパーでよく買う菓子パンが3日程度なので、圧倒的に長い。しかも外袋には「保存料無添加」と記載されている。これは一体…?


それでいて普通のパンと変わらない美味しさ。ただし価格はやや高目。


なぜ賞味期限が長いのか?その秘密はパンの原料の一つである『酵母』にあります。
普段食べているパンは、小麦粉にイースト菌を加えて『発酵』させた生地を焼き上げて作っています。

イースト菌は短時間で安定した発酵を促すパン酵母として知られています。イースト菌は酸素がある環境ではヒトと同じように呼吸をしますが、酸素がない環境では発酵=すなわち糖分を分解してエタノールや二酸化炭素を生み出しエネルギーを得ます。パン生地の内部で二酸化炭素が発生することでふっくらとした仕上がりになります。


コモパンの場合、イースト菌の代わりに『パネトーネ種』と呼ばれる酵母と乳酸菌が複合したものを使用して発酵させています。
パネトーネ種は発酵に時間と手間が掛かり(約10時間)大量生産には不向きです。しかしパン生地の水分含有量が低くて乳酸菌の働きによりpHが低い特徴があり、カビなどの微生物が発生しにくい利点があります。


ところで長期保存目的ならば、パンを「冷凍」する方法もあります。空気との接触を防ぐ為、個別に密閉した状態で冷凍庫へ入れるのがポイント。それでも風味を損なわずに保存できるのは2週間が限度だと言われています。常温で2か月も保存できるコモパンはやはり凄いのです。


不思議のダンジョンにも、大きなコモパンを是非持っていきたいですね。

参考)公式HP…コモパンのひみつ

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