連続ブログ小説~裏切りのモアイ像~(前編)

おはようございます。カメさんです。
ライトセーバーの試し斬りを兼ね、ロケ撮影へと行ってきました。
駄文ですがご容赦下さい m(_ _)m








加藤と山崎とカメさん。猛暑の中三人のトレジャーハンターは生田の山中をひたすら歩いていた。


山を登ること数時間。突然前方の視界が開けた。目の前には幾本もの柱がそびえ立っている。何かを祀っていた社の跡だろうか。



最奥部の祭壇跡と思しき場所へ置かれていた石像を見て、思わず笑みが浮かぶ。ようやく見つけたパンサー族の秘宝「伝説のモアイ像」。今回のターゲットであるお宝だ。


モアイ像を回収したカメさん。ふとモアイ像の表情が笑ったような気がした。目的を済ませたので、下山の準備を始める三人。


出発しようとしたその時、加藤の背後から愛刀である赤色の刃で不意打ちを仕掛けるカメさん。茫然自失の表情のまま抵抗する術も無く、悲鳴と共にその場に崩れ落ちる加藤。


悲鳴に気づいた山崎は、反射的にカメさんの方へと愛銃を向け、躊躇なく引き金に指を掛ける。「先にやらなければやられる。」山崎のトレジャーハンターとしての長年の経験がそうさせたのかもしれない。


銃撃を受けたカメさんはモアイ像をその場に落とし、よろめいた反動で背後の崖から転落する。
山崎は崖の上からカメさんの姿を確認しようとしたが、見つけることができなかった。しかし銃撃した際に確かに急所を捉えた手応えを感じていた。これで生きているはずがない、のだが…。
長年苦楽を共にしてきたハンター仲間を一瞬で二人も失ってしまった。訳の分からない事態に、その場で絶叫する山崎であった。

中編に続きます。

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