碓氷峠超えに挑んできたので。(後編)

こんにちは。カメさんです。  ⇒前回はコチラ

横川のまちに汽笛は鳴り止まない。碓氷峠廃線ウォークの後半戦です。EF63重連になった気分で歩きます。

最初の廃線トンネルへ足を踏み入れます。トンネル内は暗いので、装備品のヘッドライトが大活躍。

トンネル内に光り輝くカモシカが出現。ライトアップした廃線跡を歩くナイトウォークが開催されることがあります。

綺麗な線路だと廃線跡らしくない…。ミュージックビデオのロケ地として使用されることも。(鬼滅の刃の主題歌とか。)
遊歩道と違って歩きにくい。レールを支えるPC枕木の上を歩くのがコツです。

下り線1号トンネルを抜けた先。この付近が最大勾配66.7‰の区間になります。
⇒66.7‰(パーミル)とは、1kmあたり66.7m登る傾斜であることを示しています。以前自転車で走った鹿野山ヒルクライムの時とほぼ同等の勾配となります。

山奥の秘境を歩いています。この先には角川映画「人間の証明」で出てくる霧積湖、そして霧積温泉があります。麦わら帽子、落ちてないですかね?

次の2号トンネルは1215m。結構長いです。


トンネル内を歩いていくと、途中で砂利(バラスト)が無くなってコンクリート上に直接レールを敷設する「スラブ軌道」になりました。こうすることで定期的なバラスト交換が不要となり保守費用削減に期待できます。
※その代わり初期建設コストは高目。走行時の振動や騒音は大きいと言われている。


使われなくなったトンネル内の非常電話。最近は無線機器の性能向上により、トンネル内電話は廃止の方向とのこと。

レールの間に隙間と段差があるので、線路を渡る際は慎重に。

2号トンネルの出口付近。さらにその先には3号トンネルの入口が見えています。




ここで記念写真タイム。こんな感じで。絵になるなぁ❗

下り線2号~3号トンネル間の高架橋からの眺望。上り線側を見渡すと、背後には紅く染まった山が迫ります。野生動物(ニホンジカ)の鳴き声も時折聞こえる。


そして反対側には煉瓦造の「めがね橋」が望めます。こちらはアプト式鉄道時代に使用されていた高架橋。現在は遊歩道として整備されています。


3号トンネルも長い。碓氷峠は片峠なので軽井沢までずっと上り坂が続きます。当時の電車は35km/h速度制限で緊張感ある運転をしていたとか。
トンネル内の架線は現在撤去されています。銅線の盗難被害に遭ってしまったらしい。

トンネル内のカーブ箇所に設置されている「中継信号機」。この先にある信号機の現示を補助的に知らせる役割があります。
・縦3灯点灯…進行
・横3灯点灯…停止
・斜め3灯点灯…制限

トンネル内にて醤油を熟成させる試みも。旧信越本線の設備を最大限活用する安中市。

3号トンネルの出口付近。信号機が青色に点灯していますね。


トンネル出口付近で再び小休止。レールに腰掛けてトンネルの壁をスクリーンに動画を鑑賞します。

トンネル出口。左から上り線、下り線、そしてアプト式鉄道。3つのトンネルが並びます。


廃線後は荒れ放題の旧熊の平駅構内。通常時開放の遊歩道はここが終点となります。

今回のイベント参加者は、この先のトンネルへと進むことができます。


この先は比較的短いトンネルが連続する区間。皆黙々と歩いて行きます。

近年の集中豪雨による土砂災害の被害も受けています。途中で上り線トンネルへ迂回する箇所もありました。

線路沿いには国道18号旧道。Googleマップを見ると急カーブの連続する険しい峠道であるのが分かります。頭文字Dにも登場しますね。

37kmポストの標識。ゴールまで残り約2km。廃線行軍は続きます。



ここまでくると傾斜は厳しくないですが、暗い足元とバラストの不安定さのせいで、いつもは使わない筋肉を使って歩いている感じ。
現地ガイドさんのトークのおかげで、黙々と歩いていても気が紛れて助かりました。群馬県民の日、群馬県民は皆ディズニーランドに行っている。ちなみに埼玉県民の日、埼玉県民も皆ディズニーランドに行っていました。これは間違いない。


大分日も暮れて空気も冷たくなってきていますが、残り1km。下り線最後の18号トンネル。その先に見える長野の光。

トンネル内にある県境の目印です。

トンネル出口に到着。今回の廃線ウォークもこれで終了です。休憩時間含めて6時間の登坂ウォークでした。

夕暮れをバックに青く光る信号機が迎えてくれる。もうここを列車が走ることはないのだけれど、もしも叶うのなら一度は乗ってみたかった。ちょっとノスタルジーに浸ってしまいましたね。本当いい景色でした。



現地解散後、軽井沢の別荘地近くを歩きます。ここはまた別世界ですね。


北陸新幹線、そして第3セクターのしなの鉄道が発着する軽井沢駅に到着。中々の達成感でした。

そのまま駅ナカのおぎのやへ。現地ガイドさんはうどん推しでしたが、カメさんは蕎麦派。冷えた体も温まります。

帰りは軽井沢駅~横川駅間を碓氷バイパス経由で運行するJR連絡バスを利用。所要時間34分で鉄道時代の約2倍かかります。飛行機の着陸時みたいに気圧差で耳が痛くなる。

最近は登山&ハイキングには行っていません。これから暑い季節になってしまいますが、2026年も何か爪痕を残したいですね。

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