中国地方横断 乗り鉄の旅を振り返って。(第9回)

おはようございます。カメさんです。 ⇒前回はコチラ



広島県内の移動ではWESTERのアプリ内で使用できる「広島ワイドパス」を活用します。在来線限定ですが、エリア内の列車が3日間乗り放題なので便利です。
2023/10/25(3日目) 尾道~三原~呉
(21本目)山陽本線 115系

山陽本線の黄色い電車も見慣れてきましたね。瀬戸内海のブルーに映えます。

尾道~三原間ではのどかなオーシャンビューを楽しめます。はるか遠くにしまなみ海道の橋が見えます。

新幹線が停車する三原駅で次の電車に乗り換え。三原は備後国と安芸国の境界。そしてJR西日本岡山支社と広島支社の境界になります。

(22本目)呉線 227系0番台

広島地区の電車は、従来の国鉄型車両から最新車両227系0番台(通称:Red Wing)への置き換えが完了しています。

山陽本線や新幹線が内陸の山岳地帯を走るのに対して、呉線は瀬戸内海沿いの南側を走ります。全線が単線のローカル路線です。

瀬戸内ののどかな車窓が続きます。ちょっとウトウトしてしまったな。

(23本目)呉線 227系0番台

三原駅から1時間強ほど揺られて、終点の広駅で広島行の電車へと乗り継ぎます。広駅から先は広島シティネットワークのエリアに入り、列車本数も増えます。広駅から10分程乗車すると、次の目的地である呉駅へと到着します。


呉線で最大の都市である呉。昔は海軍の、現在は海上自衛隊の拠点があることで知られる軍港都市です。

どんな所なの?呉ば分かるさ。駅南側の海沿いエリアへ早速向かいます。

海上自衛隊では自衛官を募集中です。

まずはランチタイム。「呉ハイカラ食堂」へとやって来ました。お目当ては…。


潜水艦モチーフの内装の店内で食べる海上自衛隊カレー。食器プレートにはカレーの他に肉じゃがとクジラカツ、そして牛乳が添えられている。学校給食を食べている気分です。

お店の前ではアーミーグッズが売られています。海上自衛隊のネイビーブルーの迷彩は格好いいなぁ。

続いて向かったのは海上自衛隊呉資料館「てつのくじら館」。実物大の潜水艦が屋外に展示されています。凄い迫力です。

しかも中に入れる。そして無料。これは行かないとバチが当たるな。

入口には海上自衛隊の歴史に関するパネル資料が展示されています。

実物大の機雷が展示されています。接触すると作動する接触機雷や、金属の磁気や音響に反応する感応機雷が存在。中には作動すると敵を追尾する(ホーミング)タイプもあります。

太平洋戦争末期には瀬戸内海や関門海峡、日本海沿岸に万を越える機雷が投下され船舶は航行不能に陥り、補給物資運搬や船舶修理が不可能になる等の深刻な影響が出ました。
戦後も残存機雷の誘爆による船舶運航への影響は大きく、海上自衛隊では機雷を除去する掃海業務が現在まで続けられています。(この経験のお陰で、海上自衛隊は世界で屈指の掃海スキルを持つことで知られているのは皮肉)

水中で隠密活動を行うステルス兵器である潜水艦。その存在を確実に捉えることは現代でも難しく、敵を恐怖に陥れる。

それでは潜水艦の中部へと入ってみましょう。

潜水艦の出入口であるハッチです。


海上の様子を偵察する際に使用するのが潜望鏡です。


狭い空間内に設置された計器や配管が物々しいです。よく分からないボタンもいっぱいあります。化学プラントの運転みたいにタッチパネル操作ではなさそう。

水は限られた資源である為、徹底した節水が求められます。


通常航海中は3組のチームが交替で操船しています。6時間勤務~12時間休憩を繰り返す独自の生活リズムで過ごすことになります。休憩時間は睡眠を取ったり娯楽を楽しんだり自由に過ごすことができます。

まるで昔の寝台列車のような三段ベッド。上官が上段で寝るのがルール。プライバシーは皆無ですね。

艦長室は潜水艦で唯一の個室。指令を出すための通信設備らしきものが見えます。

艦長が士官が食事や会議をしたり、娯楽を楽しむスペースです。

サブマリナー(潜水艦乗り)になるには、海曹士であれば高卒で1年間、幹部士官であれば大卒で4年間の実習訓練を受け、認定試験に合格する必要があります。

閉ざされた厳しい空間で、静寂と緊張感に包まれながら極秘任務に就くサブマリナー達。海上自衛隊の中でも精神面&体力面に秀でた猛者達で構成されるエキスパート集団です。

非日常を味わえる潜水艦体験。非常に楽しかったです。呉の観光はまだ続く。第10回へ続きます。

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